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2010年代にアメリカの政治哲学者マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』が日本で爆発的なブームとなった。それから10数年が経過し「正義について」語られることは少なくなった。それは、世の中から不正や不公正が是正されたか ...
パレスチナ問題(イスラエル・パレスチナ紛争)についての専門家は日本では多くないが、日本語でも多様な観点の議論に触れることができる。それは少なからず日本の翻訳文化によっている。専門家が無償かそれに近い形で重要な文献を翻訳する文化だ。
米国で何者かになろうと海を越えた青年、夫の海外転勤に合わせて渡米した女性、人生に詰んで海外へ拠点を移した男性──。異国の地で、不安定さや傷つきに揺れながらも、そのとき成しえる最良の力で人生にぶつかっていく。その語りに、若き日の宮地尚 ...
不屈のヒーローが帰ってきた。故ディック・フランシスの〈競馬〉シリーズに登場し、冒険小説の新たな主人公像を打ち立てた元騎手の調査員シッド・ハレー。往年の翻訳ミステリファンから絶大な支持を得るキャラクターが、ディックの息子フェリックスの手によって蘇(よみがえ)ったのが(1)だ。娘が生まれ、調査員の仕事から離れると固く心に誓っていたハレーだったが、競馬レースの不正調査を依頼してきた人物の変死をきっかけに ...
手に取ってまずしょうが焼きのページに目が留まった。千切りキャベツに紫キャベツが少々交じっている。こうすると見栄えはいいがビギナーには手間だなと思ったが、材料欄に「キャベツ……4枚(1枚は紫色のキャベツにするときれい)」と書かれていて ...
『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎(そがのやごろう)』(白水社)で第51回大佛(おさらぎ)次郎賞を受賞した日比野啓さん=写真=の記念講演会が、6月1日(日)午後2時から、横浜市中区本町1丁目の同市開港記念会館講堂で開かれます。講演のタイトルは「戦争 ...
全12巻のアンソロジー『12か月の本』(国書刊行会)の刊行がスタートしました。『4月の本』には坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」など、それぞれの月を題材にした小説・詩歌・随筆を集めています。季節感と言葉の美しさを詰め込んだこの本の成り ...
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NHK朝ドラ「あんぱん」の放送をきっかけに、やなせたかしの関連書籍の出版が相次いでいる。お腹(なか)をすかせて困っている人がいれば、アンパンでできた顔をちぎって差し出す、誰もが知る自己犠牲のヒーローを生み出した作り手は何者だったのか。
《『世界史の構造』は、柄谷さんの代表作の一つ。「本書は、交換様式から社会構成体の歴史を見直すことによって、現在の資本=ネーション=国家を超える展望を開こうとする企てである」(序文)。柄谷さん独自の交換様式は、四つに分類され、A=贈与と返礼の互酬、B= ...
この気持ち、どう言葉にしたらいいの? 小説家やシンガーソングライターなど言葉のプロとともに表現のヒントを探るテレビ番組「わたしの日々が、言葉になるまで」(Eテレ、毎週土曜20:45~21:14)が始まりました。「好書好日」では、放送された言語化のコツ ...
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